@ima さん、こんにちは。

同じバージョンで確認してみました(IRIS_Community-2024.3.0.217.0-win_x64.exe をインストールした環境で試しました)。

インストール直後に、同じコマンドを USER ネームスペースで実行したところ、サイズは異なりますが、同様に FILEFULL エラーが発生しました。

USER>s d=$j(" ",1024*1024) try {f i=1:1 w:i#50=0 " ",i s ^||temp(i)=d} catch {w !,"$ze=",$ze,!!,"i=",i}
 50 100 150  <一部省略> 10000
$ze=<FILEFULL> ^||temp(10047),c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\
 
i=10047

この時、メッセージログ(管理ポータル > システムオペレーション > システムログ > メッセージログ)の末尾を参照すると以下エラーが記録されていました。

09/08/25-14:40:24:013 (3644) 1 [Generic.Event] License limit restricts expansion of c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\ to 58112 additional blocks
09/08/25-14:40:24:014 (3968) 0 [Database.StartExpansion] Starting Expansion for database c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\. 454 MB requested.
09/08/25-14:40:24:014 (3968) 0 [Database.ExpLimited] License restrictions limit the expansion of database c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\ to 454MB.
09/08/25-14:40:24:603 (3644) 1 [Generic.Event] License limit restricts expansion of c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\ to 49920 additional blocks
09/08/25-14:40:27:895 (3968) 0 [Database.FullExpansion] Expansion completed for database c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\. Expanded by 454 MB.
09/08/25-14:40:31:322 (3644) 3 [Generic.Event] License limit prevents expansion of c:\intersystems\iris1\mgr\iristemp\

このエラーの原因ですが、コミュニティエディションでは、データーベース全体のサイズに制限があり 10GB までとされています。

そのため、全体で 10GB を迎えるとデータベースの拡張ができず、FILEFULL エラーが発生し途中で処理が停止してしまった状況と考えられます。

最新バージョンのドキュメントの制限事項の説明👉「InterSystems IRIS Community Edition Limitations

処理を継続させるためには、他のユーザ作成データベースのサイズを縮小するなど行っていただく必要があります。

ご参考:データベースファイルのサイズを圧縮する方法

次に、

「b) Temp Storage に別データベース(MYTEMP)を指定しても、IRISTEMP が使用される理由」 についてですが、プロセスプライベートグローバル(実行例の ^||temp)は必ず IRISTEMP に格納されるため、格納場所を IRISTEMP から作成された仮ストレージのデータベースに変更できないようでした。

d) IRISTEMP の安全な拡張手順または再作成方法」についてですが、大きくなりすぎてしまった IRISTEMP を安全に縮小する方法を以下記事でご紹介しています。

IRISTempデータベースの縮小方法


以下補足です。

全体のデータベースサイズの制限を超えての利用はできないのですが、現在ご利用いただいている %XML.TextReader の ParseFile() の 8 番目の引数にテンポラリグローバルのデフォルト名が設定されています(^||IRIS.Temp)。

8番目の引数に任意のグローバル変数名を指定することで IRISTEMP ではない場所に記録することもできます。

final classmethod ParseFile(Filename As %String, Output TextReader As %XML.TextReader, Resolver As %XML.SAX.EntityResolver = $$$NULLOREF, Flags As %Integer = $$$SAXDEFAULTS, Mask As %Integer = $$$SAXCONTENTEVENTS, SchemaSpec As %String = "", KeepWhiteSpace As %Boolean = 0, GlobalName As %String = "^||IRIS.Temp") as %Status

2025/8/6 開催「ホスピタルショウ注目技術をざっくり解説!インターシステムズの最新情報」 をYouTubeにUpしました。

7月16日~18日に東京ビックサイトで開催された「国際モダンホスピタルショウ」のインターシステムズのブースにて様々な展示やミニセッションを行いました。

このウェビナーでは、展示では伝えきれなかった技術や背景、導入効果などをご紹介しています。

ご紹介内容

  • 地域医療連携プラットフォーム「HealthShare」を用いたデータ統合と可視化
  • InterSystems OMOP:世界標準のデータフォーマットを使用した分析基盤に必要なサービスのご紹介
  • シリンジポンプ/電子カルテ/ナースコール/ME機器管理システムとのリアルタイム連携

2025/6/17開催「サイロ化されたデータを有効活用するには? InterSystems Data Fabric Studioのご紹介」ウェビナー動画をYouTubeにUpしました。

ウェビナーでは、データアクセスに関わる課題を InterSystems の新製品、InterSystems Dat Fabric Studio はどのように解決できるのか、ユースケースとデモを交えてお話ししています。

ぜひご視聴ください!

@Kazuma Watanabe さん、Web アプリケーションパスの設定によって、正しくデバッグできるときとできないときがあるようです(バグではないようです)。

https://github.com/intersystems-community/vscode-objectscript/issues/1607#issuecomment-3058191233

私が試したときの設定は以下の通りです(正しくデバッグ行が表示されないときの設定)。

  • UnknownUserにロールを付与していない
  • RESTで使用するウェブアプリケーションパスの認証が「認証なし」
  • ウェブアプリケーションパスの「アプリケーションロール」に%Allを付与している

​​​​​​​以下のどちらかの設定を変えると正しくデバッグ行が表示されるようになりました。​​​​​​​

A) ウェブアプリケーションパスの「認証なし」のチェックを外し「パスワード」に変更(アプリケーションロールは%Allがあってもなくてもどちらでも動作しました)

B) ウェブアプリケーションパスは「認証なし」を設定
 +「アプリケーションロール」から %Allロールを外す
 + UnknownUser に %All ロールを付与する

上記AかBの設定で一度お試しいただけないでしょうか。

ご確認よろしくお願いします!

@Kazuma Watanabe さん、ご報告ありがとうございます。

接続したIRISのバージョンは異なりますが(2025.1 (Build 230.2U))同じようにクラスファイル上でステップインなどのデバッグボタンが動かない事を確認しました。

解決方法の確認も含め、一旦 ObjectScript extentionリポジトリの issues に登録してみました。

https://github.com/intersystems-community/vscode-objectscript/issues/1607

@ima さん、こんにちは。

InterSystems アイコン をクリックして、PROJECTS以下でプロジェクトを作成し(例ではAAA)プロジェクト名を右クリックし「Add Items to Project...」をクリックすると

VSCode中央上部にアイテムが表示され選択すると追加されましたが、同じようにメニューが出てきますでしょうか。

ご参考:Work with Projects

2025/4/24開催「InterSystems IRIS data platform 2025.1 EMリリース:新機能と改善点について」ウェビナー動画をYouTubeにUpしました。

ウェビナーにご登録いただいた方は、オンデマンド配信でもご覧いただけます(ご登録時にお知らせしているURLでご視聴いただけます)。

IRIS 新機能について、ぜひご確認ください!😀

@imai さん、こんにちは。

pip については、-target を省略しても Embedded Python から利用できました。

以下、試した内容です。

[C:\InterSystems\IRIS2] をインストールディレクトリとして、IRIS2024.1をインストールした環境があり、irispip で pandas をインストールしていました。その後、IRIS 2024.3にUpgradeしています。

emoji は pip install emoji でターゲット指定無しでインストールしたものです。

USER>:py
 
Python 3.12.8 (tags/v3.12.8:2dc476b, Dec  3 2024, 19:30:04) [MSC v.1942 64 bit (AMD64)] on win32
Type quit() or Ctrl-D to exit this shell.
>>> import pandas
>>> import emoji
>>> print(emoji.emojize('IRIS is :thumbs_up:'))
IRIS is 👍
>>> import sys
>>> sys.path
['C:\\Users\\Administrator\\AppData\\Local\\Programs\\Python\\Python312\\python312.zip', 'C:\\Users\\Administrator\\AppData\\Local\\Programs\\Python\\Python312\\DLLs', 'C:\\Users\\Administrator\\AppData\\Local\\Programs\\Python\\Python312\\Lib', 'c:\\intersystems\\iris2\\bin', 'c:\\intersystems\\iris2\\mgr\\python', 'c:\\intersystems\\iris2\\lib\\python', 'C:\\Users\\Administrator\\AppData\\Local\\Programs\\Python\\Python312', 'C:\\Users\\Administrator\\AppData\\Local\\Programs\\Python\\Python312\\Lib\\site-packages']
>>> quit()
 
USER>!pip show emoji
 
Name: emoji
Version: 2.14.1
Summary: Emoji for Python
Home-page: https://github.com/carpedm20/emoji/
Author:
Author-email: Taehoon Kim <carpedm20@gmail.com>, Kevin Wurster <wursterk@gmail.com>
License:
Location: C:\Users\Administrator\AppData\Local\Programs\Python\Python312\Lib\site-packages
Requires:
Required-by:

Embedded Python では、もともと irispip でインストールしていた場所(IRISインストールディレクトリ\mgr\python)+ pip のロケーションの両方利用できるようにしているので -target 指定なし でも利用できました。

ですが、2024.1以前と同じ場所に Embedded Pythonで使用するモジュールをまとめておきたい場合は、-target を利用したほうがわかりやすいかもしれません。

@ima さん、こんにちは。

Windows版 IRIS ですが、バージョン2024.2以降から IRIS のインストールと同時に Python がインストールされなくなりました。

ご参考(Note:の下に記載があります):https://docs.intersystems.com/iris20243/csp/docbook/DocBook.UI.Page.cls?KEY=GEPYTHON_prereqs#GEPYTHON_prereqs_version

そのため、Windows 版 IRIS 2024.2以降では、WindowsへのPythonインストールが必要になりました。

PythonのバージョンやIRIS側の設定について詳しくは、「第2回 開発者コミュニティ・ミートアップ Python ワークショップの事前準備について」の3つ目の返信をご参照ください。

新旧クラス定義を別々に定義しておいて、新クラスはストレージ定義を作り直しても大丈夫な環境なのですね。背景のご説明ありがとうございました!

@Yusuke Kojima さん、こんにちは。

一度VSCodeなどでインポートしたクラスを開いてストレージ定義をすべて消して保存(コンパイル)したらエラーが出なくなりました。

ストレージ定義を削除しコンパイルしたため、現在のクラス定義に合わせて新しいストレージ定義ができていると思われます。

変更前の永続クラス定義に合わせて作成されたデータ(グローバル変数)を今後使用しない状況(新規クラスとして利用する状況)であれば問題ありませんが、クラス定義変更前のデータ(グローバル変数)を修正後の新しいクラス定義でも使用したいなどありますか?

無事、実行できるようになってよかったです!

お試しいただきありがとうございました。

ユーザやロールなど、管理ポータルのセキュリティ管理以下の設定についてですが、IRIS開始中に定義をエクスポートし、新しい環境にインポートする手順で復旧することができます。

以下、参考記事です。

セキュリティ設定のエクスポートとインポートに関するTips

バージョン情報ありがとうございます。

コミュニティエディションのダウンロードサイトですが、最新バージョンのみをダウンロードいただけるようになっていますため、お手数おかけいたしますが、一度IRISをアンインストールしてから新規インストールでご対応いただくことになりそうです。

また後日、結果をお知らせください!