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お知らせ
Masahito Miura · 2023年6月14日
インターシステムズは、InterSystems IRIS 製品でプロセスメモリの使用量が増加する不具合を修正しました。
対象バージョン: InterSystems IRIS 2022.2, 2022.3, 2023.1.0 InterSystems IRIS for Health 2022.2, 2022.3, 2023.1.0 HealthShare Health Connect 2022.2, 2022.3, 2023.1.0 Healthcare Action Engine 2022.1
対象プラットフォーム: すべて
問題の詳細:ローカル変数に対して $Order、$Query または Merge を実行する際に、プロセスのローカル変数テーブルのメモリ消費量の増加が発生します。 この問題は、ほとんどの実行環境では悪影響を与えませんが、プロセス数が多い環境、またはプロセス当たりの最大メモリを厳密に制限している環境では、影響を受ける可能性があります。 また、一部のプロセスで <STORE>エラーが発生する場合があります。
解決方法:この問題は修正 ID : DP-423127 および DP-423237 で解決します。これらの修正は、今後のすべてのバージョンに含まれる予定です。
また、既に公開されていた InterSystems IRIS 2023.1.0.229.0 はこの修正を含むバージョン InterSystems IRIS 2023.1.0.235.1 に更新されました。 お客様のご要望により、修正を現在お使いの EM リリースの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。お使いのシステムに対するパッチが必要な場合は、バージョン情報とライセンスキー情報をご確認の上インターシステムズカスタマーサポートセンターまでお知らせ下さい。この勧告について質問がある場合は、インターシステムズカスタマーサポートセンターまでご連絡下さい。
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Megumi Kakechi · 2020年11月9日
これはInterSystems FAQ サイトの記事です。
IRISのサービスを /usr/lib/systemd/system/iris.service に作成し systemctl ユーティリティにて設定を行います。
手順は以下になります。 ※ 作業は root ユーザまたは root 権限を持つユーザで行ってください。
1. IRISの自動起動・自動停止のスクリプトファイル「irisstartstop」を作成します。
irisstartstop
[Unit]Description=Intersystems IRISBefore=shutdown.target[Service]Type=forkingExecStart=/intersystems/IRIS/bin/iris start IRISExecStop=/intersystems/IRIS/bin/iris stop IRIS quietlyRemainAfterExit=yes[Install]WantedBy=multi-user.target
※お使いの環境にあわせて編集してください。基本的に編集が必要なのは [Service] の箇所になります。 ExecStart、ExecStop:IRIS はインスタンス名、パスは <インストールフォルダ>/bin/iris を指定します。2. 1 のIRIS起動停止スクリプト irisstartstop を /usr/lib/systemd/system へコピーします。(注意)WindowsマシンからFTP転送を行う場合は、Binaryモードを使用してください。 ※最近のバージョンでは不要
# cp irisstartstop /usr/lib/systemd/system/iris.service
3. 以下のようにファイルの属性を設定します。
# chmod 755 /usr/lib/systemd/system/iris.service# ls -l /usr/lib/systemd/system/iris.service-rwxr-xr-x 1 root root 326 Apr 1 01:56 /usr/lib/systemd/system/iris.service
4. IRIS の自動起動/停止をシステムに登録します systemctl ユーティリティにてIRISの自動起動の設定を行います。
# systemctl enable iris.service
# # iris.service が“enabled”になっていることを確認します。
# sudo systemctl list-unit-files --type=service | grep iris.serviceiris.service enabled
以上で設定は完了です。マシンの起動/停止 もしくは systemctl [start|stop] iris.service コマンドで動作を確認してください。
【注記】
OSシャットダウン時には明示的なInterSystems製品の停止を推奨しております。OSシャットダウン時にInterSystems製品がそれを検出できた場合、messages.log に次のように記録して緊急シャットダウンを試みます。
Operating System shutdown! InterSystems IRIS performing fast shutdown.
次回起動時には以下のようなエラーが記録されます。
Previous system shutdown was abnormal, system forced down or crashed
もし、この緊急シャットダウンが完了する前にOSのシャットダウンが進行してしまうと、緊急シャットダウンが間に合わず、データベースファイルへの書き込みやトランザクションのロールバックが正常に行われない場合もあります。もちろん、次回開始時にWIJおよびジャーナルファイルを使用した回復は行われますが、極力そのような状況にならないように明示的なシャットダウンを行うのが安全です。
記事
Seisuke Nakahashi · 2021年4月20日
みなさん、こんにちは!
Visual Studio Code 用のエクステンション、 InterSystems Server Manager のバージョン2.0がリリースされました。
このバージョンでは、弊社製品に同梱されているコードエディタ Studio と同じように、「サーバ上にあるクラス定義やルーチンを、サーバに接続して、直接編集&コンパイル」することが簡単にできます。この記事では、「Visual Studio Code を、Studio と同じように、気軽に使う」ための設定をご紹介いたします。
1. ObjectScript用エクステンションのインストール
まずは Visual Studio Code に、InterSystems IRIS (Caché) に接続するためのエクステンションを入れましょう。この記事を参考に、3つのエクステンションを導入します。
InterSystems ObjectScript
InterSystems Language Server
InterSystems Server Manager
2. 接続するサーバの登録
左のサイドバーに InterSystems Tools という道具箱のアイコンがインストールされます。ここで接続先のサーバ情報を定義します。All Servers にカーソルをあわせ + をクリックし、新規接続サーバを登録してください。
サーバ情報として順に、「接続名、IPアドレス、WEBサーバポート番号、接続ユーザ名、スキーマ (http or https) 」を入力していきます。
これでサーバ情報がツリーに登録されました!クリックしてサーバに接続すると、接続パスワードを聞かれます。パスワードを入力し、右上の鍵ボタンをクリックすると、次回以降のパスワード入力をスキップできます。
接続が完了すると、ネームスペース一覧が見えます。
3. クラス定義やルーチンを編集する
道具箱 (InterSystems Tools) で接続先を定義しましたが、実際の編集は、Visual Studio Code の Explorer ビュー から行います。まず道具箱アイコンから、編集したいネームスペースにカーソルをあわせて、鉛筆マークをクリックしてください。
WORKSPACE上に、以下の画像のように、 接続サーバ名:ネームスペース という名前の論理フォルダが定義されます。ここから、サーバ上のクラス定義やルーチンを直接エディットすることが出来ます。この例のネームスペース NAKA には、まだルーチンもクラスも存在しないので、からっぽです。
(1) ルーチンを新規で作成するには、フォルダ右クリック>New File> 拡張子 mac を入力します。
自由にエディットしてください。Ctrl+S で保存すると自動でコンパイルされます。
(2) クラスを新規で作成するには、フォルダ右クリック>New File> 拡張子 cls を入力します。
InterSystems Language Server エクステンションによって、キーワードも補完されます。ルーチンと同じく、Ctrl+Sでコンパイルされます。
4. 接続を定義したワークスペースを保存しておく
次回以降のために、 File > Save Workspace As... でワークスペースを保存しておきましょう! ワークスペース名.code-workspace というファイルで保存されます。
5. CSPファイルを編集する
CSPファイルを編集するには、上記で保存した code-workspaceファイルを、直接編集します。
以下の赤字部分が、CSP編集用の接続定義です。uri は isfs://接続サーバ:ネームスペース/?csp となります。
{
"folders": [
{
"name": "iris2021:NAKA",
"uri": "isfs://iris2021:naka/"
},
{
"name": "iris2021:NAKA:csp",
"uri": "isfs://iris2021:naka/?csp"
}
]
}
これで、サーバ上のCSPファイルを、直接編集することができるようになりました。
6. まとめ
新しくなった InterSystems エクステンションシリーズによって、軽量で快適に動作する Visual Studio Code を、InterSystems IRIS サーバ上のコードエディタとしてお手軽にお使いいただけます。ぜひご活用くださいませ。
Happy Coding!