初めに
Caché ActiveX Bindingは、Visual Basicでクライアント・サーバー型のアプリケーション開発を支援するためにInterSystemsが提供してきたツールです。
CacheActiveX.dllとCacheObject.dllの2種類のバージョンが存在します。
IRISでは、CacheActiveX.dllは動作可能です。
CacheObject.dllはサポートしていません。
いずれにしろ誕生から既に20年以上が経過した非常に古いテクノロジーでマイクロソフト社も非推奨の古い規格ですので、今後も使い続けるのは得策ではありません。
Caché ActiveX Bindingの機能はIRISに用意されている.Net Native APIと.Net Managed Providerの機能を使って書き換え可能です。
ここでは、Caché ActiveX Bindingを使って書かれていたサンプルアプリケーションをIRISで動作するように移植した作業内容について解説します。
このサンプルは、以下のgithubサイトから入手可能です。