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Mihoko Iijima · 2023年7月14日
開発者の皆さん、こんにちは!
InterSystems IRIS 、InterSystems IRIS for Healthのコミュニティエディションは、WindowsやLinuxにインストールするキットの他にコンテナ版も公開されています。
コンテナ版はダウンロードページからではなく、InterSystemsコンテナレジストリ よりpullいただけます。
この記事では、InterSystemsコンテナレジストリ の使い方と、コンテナ開始までの流れをご紹介します。
1.コンテナレジストリの使い方とdocker pullまでの手順
(ビデオ ~2:44まで)
開発者コミュニティのアカウント、またはWRCアカウントをお持ちの方はそのアカウントを使用して、InterSystemsコンテナレジストリにログインします。 ログインすると以下のように docker login 情報が表示されますので(「Click here」をクリックすると表示されます)docker pull を行う前に docker loginコマンドを実行します。
画面左のリストからpull対象バージョンを選択し、画面右の docker pullコマンドをコピーし、お手元でpullを開始します。
2.コンテナ開始(docker run)
イメージをpullできたらあとはコンテナを開始するだけです。(ビデオ 2:44~6:30)
コンテナ開始前に、IRISの管理ポータルが使用するWebサーバポート:52773番をコンテナ外の何番のポートで利用できるようにするか決定します。
以下の例では、9093番をコンテナ外ポートとして利用しています。またコンテナ名を「irisx」としています(使用するイメージは環境に合わせてご変更ください)。
docker run --name irisx -d --publish 9093:52773 containers.intersystems.com/intersystems/irishealth-community:2023.1.1.380.0
docker run の実行ができたら、次はコンテナにログインします。
docker exec -it irisx bash
続いて、IRISにログインするため、IRISの構成名を確認します。(iris list で確認できます)
実行例は以下の通りです。
irisowner@3bf381d49dca:~$ iris list
Configuration 'IRIS' (default)
directory: /usr/irissys
versionid: 2023.1.1.380.0com
datadir: /usr/irissys
conf file: iris.cpf (SuperServer port = 1972, WebServer = 52773)
status: running, since Fri Jul 14 03:14:40 2023
state: ok
product: InterSystems IRISHealth
irisowner@3bf381d49dca:~$
コンテナ版IRISの構成名(Configuration)は、IRIS で、Webサーバポートは52773番が指定されています。
管理ポータルはこちらのURLでアクセスできます👉 http://localhost:9093/csp/sys/UtilHome.csp
ユーザ名:_SYSTEM、パスワード:SYS で初回ログインします。ログイン後、パスワードをご変更いただけます。
IRISにログインするためには、irisコマンドを使用して以下実行します。(iris session 構成名)
irisowner@3bf381d49dca:~$ iris session iris
Node: 3bf381d49dca, Instance: IRIS
USER>halt
irisowner@3bf381d49dca:~$ exit
exit
isjedu@xxxx:~/container/Simple$
IRISにログインできるとUSERネームスペースのプロンプトが表示されます。
IRISからログアウトする場合は、haltコマンドを使用します。
コンテナからログアウトする場合は、exitを実行します。
コンテナを停止:
docker stop irisx
コンテナの破棄:
docker rm irisx
3.コンテナ開始(docker-compose.ymlの利用)
続いて、docker-compose .ymlを利用する例をご紹介します。(ビデオ 6:30~)
(使用するイメージは環境に合わせてご変更ください)
version: '3.7'
services:
iris:
image: containers.intersystems.com/intersystems/irishealth-community:2023.1.1.380.0
ports: ["9095:52773"]
container_name: iriscontainer1
volumes: ["./src:/src"]
environment:
- TZ=JST-9
コンテナ外のポート番号を9095番として開始します。
管理ポータルはこちらのURLでアクセスできます👉 http://localhost:9095/csp/sys/UtilHome.csp
ユーザ名:_SYSTEM、パスワード:SYS で初回ログインします。ログイン後、パスワードをご変更いただけます。
コンテナ開始:
docker-compose up -d
コンテナ停止:
docker-compose stop -d
コンテナ破棄:
docker-compose down
ぜひお試しください!
ドキュメント(IRIS):InterSystems IRIS イメージからのコンテナの実行
ドキュメント(IRIS for Health):InterSystems IRIS イメージからのコンテナの実行
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Megumi Kakechi · 2021年9月21日
これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
Windowsのグループセキュリティポリシーに停止コマンドを記述したバッチファイルを登録する事により可能です。
手順は以下のとおりです。
1.Windowsのローカルコンピュータ・ポリシーのシャットダウンスクリプトに停止コマンドを登録します。 停止コマンドを含んだbatファイルを作成します。
CacheStop.bat ※InterSystems Caché の場合
c:\intersystems\cache\bin\ccontrol stop CACHE
IRISStop.bat ※InterSystems IRIS の場合
c:\intersystems\IRIS\bin\iris stop IRIS
2.[ファイル名を指定して実行(R) ]で mmc と入力し、管理コンソールを起動します。
3.管理コンソールから[スナップインの追加と削除]を選択します。
4.スナップインの追加と削除で「グループ ポリシー オブジェクト エディタ」を選択し、追加します。
5.グループ ポリシー オブジェクトの選択画面で完了ボタンを押します。
6.OKをクリックして完了します。
7.シャットダウンスクリプトを登録します。 [コンソールルート] > [ローカルコンピュータポリシー] > [コンピュータの構成] > [Windowsの設定] > [スクリプト] > [シャットダウン] ダブルクリックまたは右クリック > [プロパティ] から設定します。 ※Caché の場合は、CacheStop.batを設定します。
8.最後にコンソールを終了し設定を任意名で保存して終了します。
Microsoft管理コンソール(MMC: Microsoft Management Console)の使用方法については、添付資料をご覧ください。
【注記】
OSシャットダウン時には明示的なInterSystems製品の停止を推奨しております。OSシャットダウン時にInterSystems製品がそれを検出できた場合、messages.log/cconsole.log に次のように記録して緊急シャットダウンを試みます。
Caché - Performing emergency Cache shutdown due to Operating System shutdownIRIS - Operating System shutdown! InterSystems IRIS performing fast shutdown.
次回起動時には以下のようなエラーが記録されます。
Previous system shutdown was abnormal, system forced down or crashed
もし、この緊急シャットダウンが完了する前にOSのシャットダウンが進行してしまうと、緊急シャットダウンが間に合わず、データベースファイルへの書き込みやトランザクションのロールバックが正常に行われない場合もあります。もちろん、次回開始時にWIJおよびジャーナルファイルを使用した回復は行われますが、極力そのような状況にならないように明示的なシャットダウンを行うのが安全です。
以下の関連トピックもあわせてご覧ください。
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