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· 2023年9月18日 4m read

VSCode:管理ポータルやスタジオにある「XMLファイルのインポート/エクスポート 」が追加されました

開発者の皆さん、こんにちは!

スタジオを利用されている方にはお馴染みのソースコードの「XMLファイルへのエクスポート/インポート機能」がVSCodeのObjectScriptエクステンションに追加されました! (ObjectScript 2.10.0以降に含まれています。こちらのリクエストが元となりました👉https://github.com/intersystems-community/vscode-objectscript/issues/1158   エクステンションの追加番号は#1171です)

今まで、過去エクスポートしたXMLファイルをVSCodeから参照するためには、管理ポータル(またはスタジオ)を利用してインポートする必要がありましたが、VSCodeの画面だけでできるようになりました!

💡注意1: InterSystems IRIS /InterSystems IRIS for Health 2023.2以降のバージョンに接続した状態でご利用いただける機能です。

💡注意2:この機能は管理ポータルやスタジオのインポート/エクスポートのVSCode版のような機能となるため、インポートしたソースコードはサーバ側にインポートされ、エクスポートはサーバ側コードを選択してXMLファイルにエクスポートする動作となります。XMLファイルインポート後、VSCodeのワークスペースでローカルファイル(*.cls や *.mac)として編集 したい場合は、 ObjectScriptエクステンションマークをクリックし、対象のコードを選択→エクスポート の手順でローカルにエクスポートする必要があります。


では早速、XMLファイルのインポートからをご紹介します。


《事前準備》VSCodeを開き、IRISに接続します。ローカルでソースコードを編集する場合は、任意のワークスペースフォルダを開いた状態とします。

 

VSCodeのメニュー:View→Command Palette... (コマンドパレット)を選択し、画面上部に表示されるテキストボックス内で「ObjectS」ぐらいまで記述すると下図のようにObjectScriptエクステンションが提供するコマンドが表示されます。

この中の「ObjectScript:Import  XML Files..」を選択します。


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図例はWindowsを使用していますので、「ObjectScript:Import XML Files...」を選択すると、Windowsのエクスプローラが表示されます。

ここで、スタジオや管理ポータルでXML形式でエクスポートしておいたファイルを選択し、インポートを実施します。

上記XMLファイルの中身はスタジオ/管理ポータルからエクスポートしておいたクラス定義一式が含まれています↓

 ボタンを押すと、スタジオや管理ポータルのXMLインポートと同様に、ファイルに含まれるコード一覧を表示しどれをインポートするか選択できるようになっています。

OKボタンを押すと、以下確認画面がVSCode右下に表示されので、「Yes」を押します。

コードはサーバ側にインポートされます。(下図はObjectScriptエクステンションマークをクリックしてサーバ側コード一覧を表示している状態です。)

ObjectScriptエクステンションのサーバ側編集機能を利用されている場合は、このまま編集を行えます。

サーバ側編集機能ではなく、VSCode上のローカルファイル(*.clsや *.mac)として操作する場合は、対象コードを右クリックし「エクスポート」を選択します。(例はパッケージ全体をエクスポートしています)

これで完了です。

 

続いて、エクスポートです。

インポートと同様に、コマンドパレットを利用します。

VSCodeの View → Command Pallet.. をクリックし「ObjectScrpt: Export Documents to XML File...」を選択します。

サーバ側のコード一覧が表示されます。エクスポート対象を選択したらOKをボタンをクリックします。

配置するフォルダを選択し、XMLファイル名を決定し、Exportボタンをクリックします。

例では、VSCodeのワークスペースにXMLファイルをエクスポートしています。

スタジオや管理ポータルで行うエクスポートと同様にXMLでエクスポートできたことを確認できます。

 

基本はサーバ側コードのインポート/エクスポートを行う動作となるので、管理ポータルやスタジオで行っていたインポート/エクスポートと同じ感覚で操作できます。

サーバー側編集ではなく、ローカルにファイルをエクスポートして開発を行っている場合は、対象コードを選択してエクスポートを行う操作は必要となりますが、管理ポータルをわざわざ開かなくてもインポートが行えるようになりましたので、少し操作が便利になったかと思ます。

ぜひ、みなさんの環境でもお試しください!​​​​​​

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