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· 2023年10月10日 6m read

IRISのライセンス使用量の推移を調査する方法

弊社FAQサイトや開発者コミュニティには、ライセンスに関する記事を数多く掲載しています。

こちらの記事では、上記記事でご紹介している様々な機能をTipsとして使い、実際にライセンス使用量の推移を調査する方法をご紹介します。

1.ライセンス使用状況をスポットで確認する方法(今現在の使用状況)

2.ある一定期間のライセンス使用状況を継続して監視する方法
 

1.ライセンス使用状況をスポットで確認する方法(今現在の使用状況)

現在のライセンス使用量は管理ポータルで確認できます。
[システムオペレーション] > [ライセンス使用量] 

 

※各項目の意味は以下の記事を参照してください。
管理ポータルのライセンス使用量のページに表示される値の意味
 

具体的にどのようなユーザがライセンスを消費しているのかは、「ユーザ毎の使用」で見られますが、こちらはローカルのサーバのインスタンスのみの情報となります。
リモート接続しているインスタンスへのユーザ毎の使用情報は、リモートのサーバ上のインスタンスで確認する必要があります。

また、現在のライセンス使用状況は ライセンスユーティリティ(%SYSTEM.License クラスのメソッド)を使用してコマンドでファイル出力することも可能です。

以下の記事の添付ファイルに、使用例を掲載しております。
使用中のライセンス情報を取得する方法
 

2.ある一定期間のライセンス使用状況を継続して監視する方法

ある一定期間ライセンスの使用状況を監視する方法として、履歴モニタを使用する方法があります。
こちらは、どの時間帯に最もライセンスが消費されるのかを調べる際に使用できます。
履歴モニタの使用方法は、ドキュメント と、パフォーマンス調査ガイド(P.14~)をご覧ください。

こちらの記事では、履歴モニタを使用して実際にライセンス情報を監視する方法とその計測結果(サンプル)をご案内します。

ライセンス使用状況(現在使用中のライセンス数:ローカル/リモート)は、アプリケーションモニタで提供されている %Monitor.System.HistorySys クラスを有効化することで情報収集できます。

こちらの設定をすると、既定で5分(900秒)ごとにライセンス使用状況を含むシステム使用情報を収集します。
データは永続クラスとして保存されるため、標準 SQL または永続オブジェクトアクセスを使用して利用できます。

SQLを使用する場合は、以下のようにして情報を確認することができます。
※Sys_LicUsedLocal:ローカルのライセンス使用量、Sys_LicUsedDist:リモートのライセンス使用量

select ID,DateTime,Sys_LicUsedLocal,Sys_LicUsedDist from SYS_History.SysData


出力結果は、以下のように 5分ごとのライセンスの使用状況が確認できます。
 
 

設定手順は以下のようになります。
%Monitor.System.HistorySys クラスを有効化したあと、システムモニタの再起動が必要となります。

 
^%SYSMONMGRユーティリティを使用した履歴モニタの設定方法


既定のインターバルは 5分(900秒)になりますが、こちらを変更することも可能です。
変更の方法は以下になります。
※変更後、システムモニタの再起動を行うようにしてください。

 
履歴モニタのインターバル設定方法


enlightened【ご参考】
使用中のライセンス情報の取得方法を教えてください。
管理ポータルのライセンス使用量のページに表示される値の意味
ライセンスサーバでライセンスを一元管理する方法
 

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