InterSystems公式
· 2023年7月3日

InterSystems コンテナに関する変更点

2023.2がリリースされると同時に、IRIS ならびに IRIS for Health コンテナのタグと配布に関して少し変更を行います。

IRIS コンテナはこれまで、例えば 2023.1.0.235.1 のように、ビルド番号を付与したタグづけを行っていました。しかしお客様から、新製品がリリースされるたびに dockerfiles や Kubernetes ファイルを変更しなくていいよう、より安定的なタグに関するご要望をいただいてきました。 それを踏まえ、コンテナ・イメージのタグについて、以下のように変更を行います。

メジャー.マイナー タグ:  コンテナのタグは、年とリリース番号でのみ記述され、ビルド番号は付きません。例えば、現在以下のように取得されるイメージは

containers.intersystems.com/intersystems/iris:2023.2.0.606.0

今後は以下のフォーマットに変わります。 

containers.intersystems.com/intersystems/iris:2023.2

latest-em と latest-cd タグ:  最新の拡張メンテナンス (EM) と 継続的デリバリ (CD) のバージョンは、それぞれ latest-em 、 latest-cd とタグ付けされます。これにより、ドキュメントやサンプル、開発環境おいて、よりシンプルなタグ記述が可能となります。ただし、本番環境でこれらのタグを利用されることは推奨しません。

Preview:  開発者プレビュー製品には -preview タグが明示的に付与されます。これにより、本番環境で利用可能なコンテナとリリース前のコンテナが一目で区別できるようになります。最新のプレビュー版は、より分かりやすく  latest-preview  とタグ付けされます。

InterSystems コンテナのビルド番号情報は、ラベルとしてご確認いただけます。以下のように docker inspect command で取得できます。

    docker inspect --format '{{ index .Config.Labels "com.intersystems.platform-version"}}' 
    containers.intersystems.com/intersystems/iris:2023.1.0.235.1

 

コンテナは今後、WRC ダウンロードサイトからは入手いただけません。 もし WRC サイトからコンテナをダウンロードされていた場合、今後は InterSystems Container Registry (ドキュメント) をご利用くださいませ。

もう1点、現在 IRIS コンテナは マルチ・アーキテクチャ・マニフェストを採用しています。 つまり2022.3 タグを指定して IRIS コンテナを pull すると、お客様のサーバ CPU (Intel/AMD や ARM) に対応したコンテナが自動的に指定されてダウンロードされます。

もし特定 CPU 向けのコンテナを入手したいときは、CPUを指定したコンテナタグをご利用ください。例えば、2022.3-linux-amd64 を指定すると Intel/AMD 向けコンテナがダウンロードされ、2022.3-linux-arm64v8 を指定すると ARM 向けコンテナがダウンロードされます。

このマルチ・アーキテクチャにより、適切なサーバに適切なコンテナを入手いただく手順が効率化されています。効率化の一環として、まもなく古い iris-arm64 レポジトリの配布を中止する予定です。

ご質問などございましたら、弊社カスタマーサポートまでお問合せくださいませ。

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