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Mihoko Iijima · 2022年2月4日 7m read

Embedded Python 試してみました

開発者の皆さん、Python好きの皆さん、こんにちは!

ドキュメントをみながら IRIS 2021.2 に追加された Embedded Python を試してみました!

IRIS にログインしてるのに Pythonシェルに切り替えできて Python のコードが書けたり、Python で import iris するだけで SQL を実行できたりグローバルを操作できるので、おぉ!✨という感じです。

ぜひ、みなさんも体感してみてください!

 

では早速。

まず、IRISにログインします。Windows ならターミナルを開きます。Windows 以外は以下実行します。

IRIS のインストール方法を確認されたい方は、【はじめての InterSystems IRIS】セルフラーニングビデオ:基本その1:InterSystems IRIS Community Edition をインストールしてみよう!をチェックしてみてください!

iris session iris

iris session の引数はインストール時指定のインスタンス名(構成名)です。インスタンス名が不明な場合は iris list を打つと確認できます。以下の例の場合は IRIS がインスタンス名です。

irisowner@dc47786c4ca9:~$ iris list
Configuration 'IRIS'   (default)
        directory:    /usr/irissys/
        versionid:    2021.2.0.649.0
        datadir:      /data/config/
        conf file:    iris.cpf  (SuperServer port = 1972, WebServer = 52773)
        status:       running, since Fri Feb  4 10:32:13 2022
        state:        warn
        product:      InterSystems IRISHealth
irisowner@dc47786c4ca9:~$ 

 

IRIS にログインした状態で Python シェルに切り替えてみましょう。

USER>do ##class(%SYS.Python).Shell()

Python 3.8.10 (default, Sep 28 2021, 16:10:42) 
[GCC 9.3.0] on linux
Type quit() or Ctrl-D to exit this shell.
>>> print("こんにちは!")
こんにちは!
>>> 

Python 書けますね!

次、IRIS にSample.Person クラスがあるとします。後でSQLも実行したいので、永続クラスとして定義してあるとします。

Class Sample.Person Extends %Persistent

{

Property Name As %String;

Property Email As %String;

}

クラス定義を作成するのが面倒な場合は、以下 CREATE 文を実行でも大丈夫です。

CREATE TABLE Sample.Person (Name VARCHAR(50), Email VARCHAR(50))

メモ:CREATE文の場合、列を記述した順序で列番号が付与されますが、クラス定義はオブジェクト指向の考えに基づいて定義されるため、カラム番号の考えがありません。そのため、SELECT * FROM *** をしたときの表示順が異なる場合があります。

では、この Sample.Person に対して Python シェル上でインスタンスを作成して、保存してみたいと思います!

まず最初に、IRISの操作をしたいときは、 import iris をします。
​​​

>>> import iris
>>> p=iris.cls("Sample.Person")._New()
>>> p.Name="山田太郎"
>>> p.Email="taro@mail.com"
>>> status=p._Save()
>>> print(status)
1

インポートした iris モジュールの cls()メソッドにクラス名を指定し、_New() メソッドでインスタンスを生成します。インスタンスに値を入れて保存するときは _Save() メソッドを実行します。

IRIS内の構文に似てますね。 👉 set p=##class(Sample.Person).%New() 保存は set status=p.%Save()

 

では、ちゃんとデータが入っているかSQLで確認しましょう!

>>> rs=iris.sql.exec("SELECT Name,Email from Sample.Person")
>>> for idx,row in enumerate(rs):
...  print(f"[{idx}]:{row}")
... 
[0]:['山田太郎', 'taro@mail.com']
>>> 

iris.sql.exec(”実行したいSQL文”) を指定して SQL を実行しています。実行結果(例では変数 rs)はリストで返るので、enumerate()関数を使ってFOR文で中身を取り出しています。

引数がある場合は、iris.sql.prepare() メソッドを利用します。引数の置き換え記号は ? を指定します。

>>> stmt=iris.sql.prepare("SELECT Name,Email from Sample.Person where ID<?")
>>> rs=stmt.execute(2)
>>> for idx,row in enumerate(rs):
...  print(f"[{idx}]:{row}")
... 
[0]:['山田太郎', 'taro@mail.com']
>>> 

 

今度は、INSERT文を実行して一人増やしてみます。

>>> rs=iris.sql.exec("INSERT INTO Sample.Person (Name,Email) VALUES('鈴木花子','hana@mail.com')")

SQLで登録を確認します。

>>> rs=iris.sql.exec("SELECT Name,Email from Sample.Person")
>>> for idx,row in enumerate(rs):
...     print(f"[{idx}]:{row}")
... 
[0]:['山田太郎', 'taro@mail.com']
[1]:['鈴木花子', 'hana@mail.com']
>>> 

2件目もちゃんと登録できました。

今度は、2件目の花子さんをオブジェクトの文法を使ってオープンして名前を変更して保存します。

>>> hanako=iris.cls("Sample.Person")._OpenId(2)
>>> hanako.Name
'鈴木花子'
>>> hanako.Name="HANAKO"
>>> hanako._Save()
1

また SQL で確認してみましょう。

>>> rs=iris.sql.exec("SELECT Name,Email from Sample.Person")
>>> for idx,row in enumerate(rs):
...     print(f"[{idx}]:{row}")
... 
[0]:['山田太郎', 'taro@mail.com']
[1]:['HANAKO', 'hana@mail.com']
>>> 

ローマ字に変わりましたね!Pyhon で IRIS の ObjectScript と同じことができました!

 

では、次に、クラス定義にメソッドを追加します。最初は ObjectScript で書いたものを呼び出してみます。

ClassMethod CreateEmail(uid As %String) As %String
{
    return uid_"@mail.com"
}

では Python から実行してみます。

>>> iris.cls("Sample.Person").CreateEmail("hanahana")
'hanahana@mail.com'
>>>

​​​できましたー!

次、クラス定義にPythonでメソッドのコードを書いてみましょう!(そうなんです。書けちゃうんです。[ Language = python ] を付けたらできるんです!)

Method PythonPrint() [ Language = python ]
{
    print("\nあなたの名前は:" + self.Name + " メールは:"+self.Email)
}

インスタンスメソッドなので、今オープンしている花子さんのデータを表示してみます。

>>> hanako.PythonPrint()
あなたの名前は:HANAKO メールは:hana@mail.com
>>> 

動きましたねー!

では、次はグローバルに挑戦です。この記事で紹介した人物相関をグローバルで表現してみようの例を使います。

>>> glo=iris.gref("^Relation")
>>> glo["Eren"]="主人公エレン"
>>> glo["Eren","Armin"]=""
>>> glo["Eren","Mikasa"]=""
>>> glo["Eren","Zeke"]=""
>>> glo["Armin"]="エレンの幼馴染(エレン)"
>>> glo["Mikasa"]="エレンの幼馴染(ミカサ)"
>>> glo["Zeke"]="エレンの異母兄弟"
>>> 

iris.gref() メソッドを使用してグローバルの参照を変数に設定しています。例では、前で設定したグローバル変数 ^Relation の参照を取得するため引数に "^Relation" を指定してます。

グローバルの参照を利用して、IRIS内の操作と同様に値を設定したり、サブスクリプトにデータを入れたり、好きなように操作できます。

値を参照したい場合は、こんな感じです。

>>> glo["Eren"]
'主人公エレン'
>>> 

 

次は、登場人物 エレン のお友達を探してみましょう。

友達情報は、^Relation("Eren") の第2サブスクリプトを探せばよいのですが、Python でも $Order() 関数のイメージのまま記述できます。(import iris を実行した後の記述から書いています)

>>> glo=iris.gref("^Relation")
>>> sub=""
>>> while True:
...  sub=glo.order(["Eren",sub])
...  if (sub==None):
...   break
...  print(sub)
... 
Armin
Mikasa
Zeke
>>> 

無事、Python からもグローバル変数の第2サブスクリプトに設定したエレンのお友達が見つかりました。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、IRIS にログインした状態で Python を実行する方法を中心に試してみました。(IRIS にログインして Python シェルを起動して IRIS のテーブルやグローバルを操作しました。)

次は、Python のプログラムを IRIS から実行する方法などご紹介する予定です。お楽しみに~

なお、ドキュメントにいろんなパタンのサンプルコードが掲載されています。

記事より前に試された方!ぜひ感想やこんなコード動かせたよ!の情報をお寄せください!お待ちしてます!

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