ライセンス消費状況について
サポートではこのような質問をたまに受けることがあります。何かが、または誰かが、想定以上のライセンスを使用しており、それを調べなければなりません。
調べるタイミングは2回あります。 1 つは、アプリケーションが動作しないか、ターミナル経由で接続しようとすると次のような「愛くるしい」メッセージが表示され、ライセンスが使い果たされていることに気づいたときです。
<LICENSE LIMIT EXCEEDED> メッセージ:
2 つ目のタイミングは、アプリケーションを使用できなかったことがあったという苦情をエンドユーザーから受けたときですが、問題が発生しているのを確認するには遅すぎます。 こういった場合には通例、messages.log に「License Limit exceeded xxxx times」というメッセージが確認されます。
適時に問題をキャッチする
最初のタイミングの場合は、問題が発生している状態を確認できるため、それをキャッチする方法がいくつか考えられます。
- システム管理ポータルにログインできるのであれば、[ライセンス]セクションに移動して、何が何を使用しているのかを調べることができます。
- -B パラメーターを使用してターミナル経由で接続します(ライセンスがすべて使用中であるため、通常の方法では接続できません)。 この -B パラメーターは、ログインが無効化されたり、ライセンスが使い果たされている場合に、管理者の緊急ログインとして使用されるパラメーターです。
iris session <instance> -B
- 接続したら、License DumpLocalAll メソッドを実行してすべてのライセンスをダンプ出力し、スロットごとに何が消費しているのかを調べることができます。 このファイルには以下のような内容が含まれます。
ライセンスをダンプ出力して調べれば、ほとんどのお客様にはサポート経由で何が起きているのかを調べる必要はありません。 お客様自身で、想定以上のライセンスを消費しているマシン、ユーザー、またはアプリケーションを特定することができます。
iris への接続方法と License クラスについての詳細は、ドキュメントをご覧ください。
問題発生後の対処
問題が発生した後に確認されたために問題そのものをキャッチできない 2 つ目のタイミングにおいては、いくつかの方法があります。
1)messages.log を監視し、ライセンス警告メッセージ(およびその他のメッセージ)が出力された時点で問題をキャッチする
レベル 2 メッセージの監視には、非常に便利な ^MONMGR(システムモニター)を使用するのが簡単です。 システムがレベル 2 の警告(ライセンス関連など)を受信すると、メールが送信されます。 警告はすぐに通知されるため、システムに接続し、システム管理ポータル([ライセンス]セクション)やターミナル経由でライセンスの使用状況を確認することができます。
2)ライセンスの使用状況を messages.log に出力する
.png)
Do traceon^%SYS.LICENSE // ライセンスのトレースをオンにします。 Do traceoff^%SYS.LICENSE // ライセンスのトレースをオフにします。
まとめ
先に述べたように、問題が発生した時点でそれをキャッチし、ライセンスのダンプ出力を確認できるようになれば、何がライセンスを消費しているのかを特定するのが非常に簡単になります。 何か変わったことがあればそれに対処する必要がありますが、そうでなければライセンスをさらに購入する必要があるでしょう。これについては別件ですので、WRC や営業部にご連絡ください。