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· 2023年6月6日 4m read

コンテナ版 WebGateway の使用方法

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

こちらでは、InterSystems Container Registry(ICR) より入手可能なDockerコンテナイメージを使用する方法をご案内します。

WRCDirectのダウンロードサイト より入手可能なイメージを使用する場合も同じようにできます。
 その際、Name:Web でフィルタリングしていただくと、Web Gateway の Docker イメージが見つけやすくなります。
※インターシステムズが提供する webgateway コンテナイメージには、Web ゲートウェイと Apache Web サーバの両方が含まれています。


【手順】

1. ブラウザより https://containers.intersystems.com/ にアクセスし、インターシステムズWRC認証情報でログインします。

2. Dockerログイントークンかログインコマンドを取得します。


3. 取得した認証情報を使い、Dockerインターフェース(PowerShellウインドウやLinuxコマンドラインなど)でICRへの認証を行います。
    以下の例のように、表示されるDocker ログインコマンドをコピー、ペーストすることで認証できます。

docker login -u="provided_username" -p="provided_password" containers.intersystems.com


4. 利用可能なコンテナイメージを確認します。

 ICRウェブポータル にWRCアカウントでログインし、
  InterSystems IRIS Product Family > webgateway > バージョン(例:2023.1.0.229.0)
 をクリックすると、以下のような pull コマンドを確認できます。
 ※開発者コミュニティで作成されたアカウントの場合は、Communityエディションのみダウンロードすることが可能です。

webgateway2023.1.0.229.0

Linux/amd64: docker pull containers.intersystems.com/intersystems/webgateway:2023.1.0.229.0

Linux/arm64: docker pull containers.intersystems.com/intersystems/webgateway-arm64:2023.1.0.229.0

※キットから直接の場合

docker load -i webgateway-2023.1.0.229.0-docker.tar.gz


5. 次のようなイメージができていることを確認します。

# docker images
REPOSITORY                                            TAG                    IMAGE ID       CREATED         SIZE
containers.intersystems.com/intersystems/webgateway   2023.1.0.229.0         1a690ab8d70c   5 days ago      300MB


6. CSP.ini および CSP.conf ファイルを用意します。

 ※既存の構成を失うことなくコンテナをアップグレードできる 永続的な %SYS 機能 で実行します(オプション)
 ※今回は、Web ゲートウェイの構成が格納されているコンテナ内に /dur と呼ばれる永続的なデータディレクトリを作成します。
  ホストOSは /data/dur 以下に上記構成ファイルを用意します。
 ※ホストディレクトリ所有者は変更をしておく。  #sudo chown -R 51773:51773 /data/dur

サンプルの CSP.conf は以下のようになります。

# CSP config file

CSPModulePath "/opt/webgateway/bin/"
CSPConfigPath "/opt/webgateway/bin/"

<Location "/csp/bin/Systems/">
    SetHandler csp-handler-sa
</Location>
<Location "/csp/bin/RunTime/">
    SetHandler csp-handler-sa
</Location>

<Directory "/opt/webgateway/bin/">
    AllowOverride None
    Options None
    Require all granted
    <FilesMatch "\.(log|ini|pid|exe)$">
         Require all denied
    </FilesMatch>
</Directory>
<Location /csp>
  CSP On
  SetHandler csp-handler-sa
</Location>


7. webgateway コンテナを作成します。
 ※ホストのポート:8080 ににコンテナのポート:80 を割り当てます。

# docker run -d --name wg11 --publish 8080:80 --volume /data/dur:/dur --env ISC_DATA_DIRECTORY=/dur --env ISC_CSP_INI_FILE=/dur/CSP.ini --env ISC_CSP_CONF_FILE=/dur/CSP.conf containers.intersystems.com/intersystems/webgateway:2023.1.0.229.0

※Docker for Windows の場合

docker run -d --name wg11 --publish 8080:80 --volume C:/data/dur:/dur --env ISC_DATA_DIRECTORY=/dur --env ISC_CSP_INI_FILE=/dur/CSP.ini --env ISC_CSP_CONF_FILE=/dur/CSP.conf containers.intersystems.com/intersystems/webgateway:2023.1.0.229.0


8. Webゲートウェイに接続します。
 http://localhost:8080/csp/bin/Systems/Module.cxw
 接続に成功すると、以下のような画面が表示されます。


9. サーバアクセス(Server Access)の設定で、IRISサーバの情報を設定すると、管理ポータルには以下のURLでアクセスできます。
 http://localhost:8080/csp/sys/UtilHome.csp 

詳細は以下のドキュメントをご覧ください。

InterSystems Web ゲートウェイ・コンテナの使用法

 

enlightened【ご参考】
Apache Webサーバ(プライベートWebサーバ: PWS)インストレーションの廃止

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