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· 2024年8月20日 3m read

messages.logに「Updates may become suspended due to low available buffers」のエラーが出ています

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。

messages.logに「Updates may become suspended due to low available buffers」のエラーが出ている場合、このインスタンスのバッファ利用可能サイズが低下していることが考えられます。

上記メッセージが頻繁に出力するようであれば以下の対処をご検討ください。

  •  データベースキャッシュの設定値が小さければ、値を増やします(ただし、その分物理メモリに余裕が必要です。)
  •  データベースキャッシュの設定値が十分に大きな設定値であれば、ライトデーモンのバッファの書き込み処理でのディスク性能不足の可能性が考えられる為、更新処理を分散して時間当たりの更新量を減らすか、ディスク装置の性能を上げます。 ※ストレージのメンテナンス(スナップ等によるバックアップ)や、他のサーバによるI/O負荷などによる影響も考えられます。


メッセージの意味は以下のようになります。

(1)  03/04/24-04:56:28:499 (3872) 1 Available buffers are getting low (25% above the threshold for suspending updates) 
(2)  03/04/24-04:56:58:599 (3872) 2 Updates may become suspended due to low available buffers
(3)  03/04/24-05:11:07:694 (3872) 0 Available buffers have been recovered

上記メッセージ(1)は、データベースキャッシュ内の利用可能なバッファが、キャッシュ全体の75%を下回った際に出力します(1:)。
上記メッセージ(2)は、データベースキャッシュ内の利用可能なバッファが、キャッシュ全体の50%を下回った際に出力します(2:エラー)。
上記メッセージ(3)は、データベースキャッシュ内の利用可能なバッファが、キャッシュ全体の75%を上回った際に出力します(0:解消=通常)。


【注意】
 データベースキャッシュを増やした分ライトデーモンが書き込む量が増えて、アプリケーションのレスポンスが遅くなる場合があります。
 更新が集中しないように注意することが必要です(バックアップやバッチ処理などの、システムメンテナンスによる大量更新がないかの確認も必要です)。
 ディスク装置のパフォーマンスを上げるには、ストレージ(HDD/SSD等)を買い替える必要があります。
 更新量を減らすか、ディスクI/O性能を上げるか、どちらかの対応が必要となります。


データベースキャッシュの推奨のサイズは、最大で 物理メモリの50% までとなります。
以下のドキュメントに、メモリの見積もりの概要について記載しております。
※メモリ要件の見積もり> InterSystems IRIS インスタンスの共有メモリに必要な量

メモリ要件の見積もり

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