VSCode を使ってみよう (2021年4月20日版)
みなさん、こんにちは!
Visual Studio Code 用のエクステンション、 InterSystems Server Manager のバージョン2.0がリリースされました。
このバージョンでは、弊社製品に同梱されているコードエディタ Studio と同じように、「サーバ上にあるクラス定義やルーチンを、サーバに接続して、直接編集&コンパイル」することが簡単にできます。この記事では、「Visual Studio Code を、Studio と同じように、気軽に使う」ための設定をご紹介いたします。
1. ObjectScript用エクステンションのインストール
まずは Visual Studio Code に、InterSystems IRIS (Caché) に接続するためのエクステンションを入れましょう。この記事を参考に、3つのエクステンションを導入します。
- InterSystems ObjectScript
- InterSystems Language Server
- InterSystems Server Manager
2. 接続するサーバの登録
左のサイドバーに InterSystems Tools という道具箱のアイコンがインストールされます。ここで接続先のサーバ情報を定義します。All Servers にカーソルをあわせ + をクリックし、新規接続サーバを登録してください。
サーバ情報として順に、「接続名、IPアドレス、WEBサーバポート番号、接続ユーザ名、スキーマ (http or https) 」を入力していきます。
これでサーバ情報がツリーに登録されました!クリックしてサーバに接続すると、接続パスワードを聞かれます。パスワードを入力し、右上の鍵ボタンをクリックすると、次回以降のパスワード入力をスキップできます。
接続が完了すると、ネームスペース一覧が見えます。
3. クラス定義やルーチンを編集する
道具箱 (InterSystems Tools) で接続先を定義しましたが、実際の編集は、Visual Studio Code の Explorer ビュー から行います。まず道具箱アイコンから、編集したいネームスペースにカーソルをあわせて、鉛筆マークをクリックしてください。
WORKSPACE上に、以下の画像のように、 接続サーバ名:ネームスペース という名前の論理フォルダが定義されます。ここから、サーバ上のクラス定義やルーチンを直接エディットすることが出来ます。この例のネームスペース NAKA には、まだルーチンもクラスも存在しないので、からっぽです。
(1) ルーチンを新規で作成するには、フォルダ右クリック>New File> 拡張子 mac を入力します。
自由にエディットしてください。Ctrl+S で保存すると自動でコンパイルされます。
(2) クラスを新規で作成するには、フォルダ右クリック>New File> 拡張子 cls を入力します。
InterSystems Language Server エクステンションによって、キーワードも補完されます。ルーチンと同じく、Ctrl+Sでコンパイルされます。
4. 接続を定義したワークスペースを保存しておく
次回以降のために、 File > Save Workspace As... でワークスペースを保存しておきましょう! ワークスペース名.code-workspace というファイルで保存されます。
5. CSPファイルを編集する
CSPファイルを編集するには、上記で保存した code-workspaceファイルを、直接編集します。
以下の赤字部分が、CSP編集用の接続定義です。uri は isfs://接続サーバ:ネームスペース/?csp となります。
{
"folders": [
{
"name": "iris2021:NAKA",
"uri": "isfs://iris2021:naka/"
},
{
"name": "iris2021:NAKA:csp",
"uri": "isfs://iris2021:naka/?csp"
}
]
}
これで、サーバ上のCSPファイルを、直接編集することができるようになりました。
6. まとめ
新しくなった InterSystems エクステンションシリーズによって、軽量で快適に動作する Visual Studio Code を、InterSystems IRIS サーバ上のコードエディタとしてお手軽にお使いいただけます。ぜひご活用くださいませ。
Happy Coding!