InterSystems IRIS の新しいリリースの流れ
InterSystems は、InterSystemsIRIS を新しいリリース方法を採用しようとしています(訳注:2020年現在、このリリース方法が採用されています)。このブログでは、新しいリリースモデルとお客様が予測しておくべきことを説明しています。 この内容は InterSystems IRIS ロードマップセッションの最後に行われた Global Summit で説明し、お客様から多くの肯定的なフィードバックを受け取ったものです。
この新しいモデルでは、次の 2 つのリリースストリームを提供しています。
1)EM と呼ばれる従来と同じ毎年恒例のリリース(拡張メンテナンス)
2)CD(継続的デリバリーを意味する)のタグが付けられ、コンテナ形式でのみ入手可能になる四半期ごとのリリース。
変更の理由はスピードと予測性の向上
この業界では変化のペースが加速していますが、このモデルを採用すれば最新機能を非常に迅速に公開し、市場での応答性と競争力を高めることができます。 当社は多くのお客様から次の 2 つを求められています。
この継続的デリバリーの原則に基づいた新しいリリースの流れは、多くの主要ソフトウェア会社やエンタープライズ対応のオープンソースプロジェクトの大部分で使用されている 2 ストリームモデルとほぼ同等のものです。 この方法の採用に成功した人々は、リリースの品質が向上し、リスクが低下し、応答時間が短縮されたことを明確に報告しています。
従来のリリース方針は変更なし
従来と同じリリース(「EM」リリース)はこれまでと同じように行われます。 このリリースは継続的なメンテナンスリリースの対象となり、必要に応じてその場その場で提供され、すべてのプラットフォームでサポートされます。 従来通り、全製品のインストールキットは WRC Software Distribution ポータルを通じて入手できます。 フィールドテストはこれまでと同様にメジャーリリースで利用できます。 メンテナンスリリースは従来と同じ基本ルールが適用され、EMリリースで利用できます。
以前と異なるのは、これらのリリースが毎年予測可能なタイミングで提供されるようになることです。 次の図に示すように、InterSystems IRIS のバージョン 2019.1 は 2019 年 3 月に、バージョン 2020.1 は 2020 年 3 月に予定されています。
新しい四半期リリースではコンテナのみが提供
3 カ月ごとに新しい四半期リリースストリームを介して「CD」表記の新機能が提供されるようになります。 例えば次の図に示すように、InterSystems IRIS バージョン 2018.2 CD は 2018 年 11 月に、バージョン 2019.1 CD は 2019 年 2 月に、バージョン 2019.2 CD は 2019 年 5 月に予定されています。
CD リリースには次の制限があります。
InterSystems は開発、テスト、および本番環境を対象に CD リリースを完全にサポートしています。 InterSystems は各 CD リリースに加えてプレビュープログラムも用意し、最終リリースの前にプレビューイメージを提供します。 プレビューイメージは、開発およびテストを目的とする場合はサポートされますが、本番環境ではサポートされていません。
コンテナは比較的新しいものですが、現在は広く使用されており、多くのメリットがあります。 お客様は CD リリースを使用したり、コンテナを採用したりする必要はありません。ただし、コンテナ内で InterSystems IRIS を使用するのに役立つ多くの InterSystems のリソース(複数のオンライン動画を含む)が存在するほか、業界全体には大規模なコンテナ周辺のエコシステムがあります。
CD リリースは新機能を迅速に提供するほか、従来の(EM)リリースの予測可能性と安定性の向上に役立ちます。今年最初の CD リリースには対応する EM リリースがあります(プラットフォーム固有の機能を除いては同じものです)。また、これらには以前の CD リリースのすべての機能に加えてさらに多くの機能が追加されています。開発者は CD リリースで作業でき、コードが従来のリリースでも機能することを確信できます。CD リリースを試さなかった場合でも、四半期ごとに InterSystems IRIS でリリースされた機能を追跡し、自信を持って計画を立てることができます。