Global Summit 2022 で発表しました通り、Apache ベースの Web サーバ (プライベート Web サーバまたは PWS と呼ばれることが多い) の出荷、インストールを中止します。現在のところ、InterSystems IRIS 2023.1 から中止する予定です。  この新しいアプローチにより、目的に最も適した Web サーバを選択し、その設定や保守、更新を自由に実施することが可能となります。この変更による主な利点は、特にセキュリティ脆弱性において重要な修正について、インターシステムズ からのキットのアップデートを待つことなく、最新バージョンを入手できるようになることです。インターシステムズは、Apache または IIS の構成に役立つツールを提供します。(InterSystems IRIS Community Edition では、PWS を引き続きインストールすることに注意してください)。 Web サーバのインストールは一般的なプロセスであり、通常は簡単です。また、さまざまな Web サーバ・ベンダによって文書化されています。 以下は、Ubuntu、Windows、および macOS の例です。これらの例は、インターシステムズ社製品に Web サーバが含まれていない場合やインストールされていない場合に、新しい動作を確認できるよう、簡単なインストール手順を示すものです。(このコードは既存のまま提供されており、サポートされていません。また、ミッションクリティカルなアプリケーションやデータ機密性の高いアプリケーションをホストするには不十分であることに注意してください)。 また、この新しいプロセスを試すためのキットへのアクセスも可能です。FAQについては、この記事の最後にあるPDFをご覧ください。また、議論したい方は、 をご覧ください。 ウェブサーバーをインストールする方法には複数あることが多いため、慣れており一番うまくいく方法を選択ください。 PWSを含まない新しいインストーラを試したい方のために、新しい早期アクセスプログラム(EAP)を作りました。  このEAPに参加いただき、キットにアクセスしたい方は、[nopws@InterSystems.com](mailto:nopws@InterSystems.com%20?subject=EAP%20for%20PWS) までメールにてご連絡ください。 ご意見、ご感想は、nopws@InterSystems.com までお願いします。   ### マイクロソフトWindowsの例 {#NoPWSProjectFAQ-HereisanexampleforMicrosoftWindows:} マイクロソフトWindowsを使用してIISをインストールします。 一度IISをインストールしますと、IRISをインストールするときにIISを設定するかどうかを聞いてきます。 ### Ubuntuの例 {#NoPWSProjectFAQ-HereisanexampleusingUbuntu:} 前提条件として、インストールするユーザはsudoが使え、PWSがインストールされていないこと。 apt-get コマンドを使用してUbuntuのApache公式リポジトリを利用できます。 リポジトリの更新             $ sudo apt-get update Apacheのインストール             $ sudo apt-get install apache2 インストールの検証             $ apache2 -v インストール後に以下の調整を行います。 $ `sudo nano /etc/apache2/apache2.conf` from: User ${APACHE\_RUN\_USER} Group ${APACHE\_RUN\_GROUP} To: User <マシンのユーザのユーザ名> Group <マシンのユーザのグループ名> Webサーバのリスタート             $ sudo apachectl -k restart InterSystems IRISのインストール SMPのテスト (http://localhost/iris/csp/sys/UtilHome.csp) インストールが単にテスト目的の場合、以下のコマンドで apache2 を削除できます。             $ sudo apt-get remove apache2 ### macOSの例 {#NoPWSProjectFAQ-HereisanexampleusingmacOS:} 以下のコマンドでインストールします             $ brew install apache-httpd インストールや更新後にhttpdをリスタートします             $ brew services restart httpd 以下のコマンドで起動します             $ sudo apachectl -k start または以下のコマンドで再起動します             $ sudo apachectl -k restart ブラウザより以下のコマンドでテストします http://localhost 成功すると It works と表示されます。   IRISのインストール  (please observe the new installation dialog as it is new) Web サーバのリスタート             $ sudo apachectl -k restart SMPのテスト (http://localhost/iris/csp/sys/UtilHome.csp) インストールが単にテスト目的の場合、以下のコマンドで apache-httpd を削除できます。             $ brew remove apache-httpd