これは、一般的なデータベース(PostgreSQL や MySQL など)から IRIS への移行に関する前回の記事に続く記事です。
PostgreSQL から移行する際に使用する場合と同じ手続きを使用します。 ただし、MySQL で使用されているデータ型は IRIS のデータ型に非常に似ているため、前回よりもさらに簡単に移行できます。 このため、列に変換ルールを作成する必要はありません。
## 移行プロセスにサンプルデータを取得
GitHub では、2 つのデータベースをビルドして実行する docker compose プロジェクトをダウンロードできます。
* ソースデータベース: サンプルデータベースを含む MySQL データベースの Docker インスタンス。
* ターゲットデータベース: ソースデータベースを受け取る準備のできたスキーマを含む InterSystems IRIS データプラットフォームの Docker インスタンス。
サンプルを取得して実行するには、以下の手順に従います。
1. git リポジトリの https://github.com/yurimarx/migration-mysql-iris に移動します。
2. プロジェクトを Clone します。git clone https://github.com/yurimarx/migration-mysql-iris.git
3. migration-mysql-iris プロジェクトフォルダに移動します。
4. ビルドを実行します: docker-compose build
5. コンテナを実行します: docker-compose up -d
6. Docker のデスクトップですべてが正しいことを確認します。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3326).png)
## 移行するデータについて
移行するデータは、パート I で使用したデータモデルと同じであり、以下のとおりです。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3327).png)
MySQL から IRIS への移行プロセスによって以下が移行されます。
* 8 個のテーブル
* sale の 5000 行
* users の 2500 行
* product の 200 行
* store の 50 行
* country の 100 行
* city の 30 行
* status_name の 5 行
移行先は、InterSystems IRIS データベースの USER ネームスペース内にある dc_test スキーマです。
## MySQL から IRIS に移行するためのオープンソースツール: DBeaver
パート I では、DBeaver Community エディションを使って移行しました。 ここでも、同じものを使用します。
DBeaver は、市販の主要データベース製品に接続し、データオブジェクトを作成、ドロップ、選択、更新、および削除するデータベースツールです。 https://openexchange.intersystems.com/package/DBeaver からダウンロードできます。 インストール手順に従って、この優れた製品をノートパソコンかデスクトップにインストールしてください。
DBeaver は、データベースのメーカーやバージョンが異なる場合であっても、データベース接続間でデータを移行するために使用できます。
## DBeaver を使って、ソースデータベースとターゲットデータベースを接続
**移行するデータベース接続を設定します。**
DBeaver への MySQL 接続を設定するには:
. DBeaver で、[ファイル]>[新規作成]に移動します。 2. [データベース接続]を選択して、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3328).png)
3. [SQL]タブ >[MySQL]を選択して、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3329).png)
4. 以下の図のように、[メイン]タブの MySQL 接続フィールドに入力します。
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● ホスト: localhost
● ポート: 3306
● データベース: db
● ユーザー名: user
● パスワード: password
|
5. [ドライバーのプロパティ]タブに移動し、allowPublicKeyRetrieval を TRUE に設定します。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3331).png)
6. [ドライバーのプロパティ]タブで useSSL を FALSE に設定します。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3332).png)
7. DBeaver が MySQL ドライバーのダウンロードを要求したら、[はい]または[OK]を押します。
8. [終了]をクリックします。
**DBeaver への InterSystems IRIS 接続を設定するには:**
パート I で IRIS 接続を構成しましたが、それを保存していない場合は以下を行います。
1. DBeaver で、[ファイル]>[新規作成]に移動します。 2. [データベース接続]を選択して、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3333).png)
3. [SQL]タブ >[InterSystems IRIS]を選択して、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3334).png)
4. DBeaver が InterSystems IRIS ドライバーのダウンロードを要求したら、[はい]または[OK]を押します。
5. 以下の図に示されるように、InterSystems IRIS 接続のフィールドに入力します。
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● ホスト: localhost
● データベース/スキーマ: user
● ユーザー名: _SYSTEM
● パスワード: SYS
● [テスト接続]と[終了]をクリックします。
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接続(db と user)がデータベースナビゲーターで利用できるようになります。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3336).png)
## 移行を行う
この移行プロセスは、パート I に説明されているプロセスに非常に似ています。以下の手順に従ってください。
1. db 接続 > Databases > db > Tables を展開し、すべてのテーブルを選択します。 以下の図のように、選択したテーブルを右クリックして、[データをエクスポート]を選択します。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3337).png)
2. 以下の図のようにデータベースを選択して、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3338).png)
3. [選択]ボタンをクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3339).png)
4. dc_test を選択して[OK]をクリックします(ターゲットとソースの列間で高度な変換を作成する必要がある場合は、[列]ボタンをクリックします)。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3340).png)
5. [次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3341).png)
6. [フェッチサイズ]を 1000000 に設定して、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3342).png)
7. データ読み込み設定のデフォルト値を受け入れて、[次へ]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3343).png)
8. [確認]で[続行]をクリックします。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3344).png)
9. データベースナビゲーターを開くと、InterSystems IRIS dc_test スキーマ内にすべての MySQL テーブルが表示されます。
![](/sites/default/files/inline/images/images/image(3345).png)
PostgreSQL の移行と同様に、MySQL のテーブルの移行プロセスも非常に単純でした。 ただし、ビュー、関数、トリガー、およびストアドプロシージャについては、ObjectScript または SQL で SQL ソースコードを書き直す必要があります。