これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
InterSystems のミラーリングを使用することで、以下2つの目的を達成できます。
- 自動フェイルオーバ
- ディザスタリカバリや、ビジネスインテリジェンスのためのデータベースの複製
1 については、2台の InterSystems 製品を利用し、プライマリサーバの InterSystems 製品に障害が発生した場合は、もう片方の InterSystems 製品に自動フェイルオーバが行えるミラーリング構成です。
2 については、1台のプライマリサーバである InterSystems 製品から、遠隔地も含め、任意の拠点にある複数台の InterSystems 製品へ(=非同期ミラーメンバ)データベースファイル(InterSystems IRISは「IRIS.DAT」、Caché/Ensemble/HealthShareは「CACHE.DAT」)のミラーリングを行います。
(また、複数のプライマリサーバから1台の非同期メンバのInterSystems 製品へのミラーリングも行えます。)
詳細は以下ドキュメントをご参照ください。
InterSystems IRIS ミラーリングについて【IRIS】
ミラーリングについて
あわせて、以下の記事も是非ご覧ください。
Cache Mirroring 101:簡単なガイドとよくある質問
★おまけ
ミラーリングの、主要な内部動作をご紹介します。
主要な内部動作は、 以下の3 つの動作になります
プライマリメンバのユーザによりデータが更新されると そのジャーナルデータが、メモリ上のジャーナルバッファに格納されます。
動作#1 のジャーナル同期イベントで、ジャーナルデーモンによりジャーナルバッファがジャーナルファイルへ書き込まれ、
動作#2 のジャーナルデータ転送が開始されます。
ジャーナルデータがバックアップメンバに到達するとバックアップメンバは プライマリに Ackを送信します。
ここまでの処理が、動作#1 のジャーナル同期イベントの動作になります。
この動作#1 のジャーナル同期イベントは、フェイルオーバのメンバ間のみで行われます。
非同期メンバへのジャーナル転送では、同期を取りながら転送は行っていません。
バックアップメンバや非同期メンバでは、動作#3 のデジャーナリングが行われます。
このデジャーナルでは、複製したジャーナルファイルを読み取り、データベースへの更新を行います。
※詳細については、2022年3月9日開催「InterSystems Japan Virtual Summit 2022」のセッション 「ミラーリングを使用した HA および DR の構成例」のアーカイブ をご覧ください。